●何のためのホームページか?
ホームページは目的達成のための一手段です。ですから、「どのようなことを達成するため、ホームページにどのような役割を持たせるか?」を十分に考えます。
●誰に何を伝えるか?
「組合員に向けての情報発信なのか?」あるいは「組織外に向けての情報発信なのか?」など、目的に沿って“伝える相手”を明確にします。それによって、ホームページに記載すべき情報の内容が異なってくるはずです。“伝える相手”をあいまいにしてしまうと、“誰にも役立たないホームページ”になる可能性があるのでご注意ください。
●どのように伝えるか?
「どのように」という言葉には、さまざまな意味が含まれています。労組の場合、「組織が伝えたいこと」と「閲覧者が知りたいこと」が情報の中心になるでしょうから、それらをきちんと整理して、情報を探しやすくするサイト構成が欠かせません。また、情報格差が生じないようなアクセシビリティ対策も求められます。
●更新のスピードアップ化
組織の動向を迅速に伝えるためには、組織内で手軽に更新できる態勢を整えておく必要があります。更新作業が難しくて外部機関に外注したり、更新の手間がかかったりするようでは、必要な情報を必要な時期に知らせることができないからです。現在は優れたCMSなどもありますので、じっくりと検討しましょう。
●リスクに備えた管理の徹底
ホームページは誰でもアクセスできる便利さがある反面、それによって常に被害に遭う危険性も伴っています。そのため、セキュリティ管理や万一のためのバックアップなどの対策を考えた上で、ホストサーバ選定、CMS選定、外注先選定、運営権限の管理などをする必要があります。
(1)目当ての情報を探しやすいか?
→サイト構成案を新たに立案し、コンテンツを整理する
→すべてのページでナビゲーションを十分に掲載する
→すべてのページからあらゆるページに移動しやすくする
→トップページをサイトマップ化する
→深すぎる階層の作成を避ける
(2)知りたい情報が掲載されているか?
→ホームページへの掲載情報を再検討する
(3)書いてある内容がわかりやすいか?
→(想定する閲覧者の)誰にもわかりやすい文章にする
→文章内容が適切かどうか、確認できる態勢づくりをする
(4)アクセシビリティか?
→「視覚障がいの方へ」などの別ページを設けるのではなく、すべてのページをアクセ
シビリティにする
→視覚に障がいがある人が閲覧しやすいよう、無用なウィンドウを開かない構造にする
→特に必要な事情がなければ、無用な動画は掲載しない
(5)更新作業がスムーズか?
→作成初期段階から、更新することを考慮した制作を行う
→誰にもわかりやすい運営マニュアルを作成する
(6)リスク管理は十分か?
→ホストサーバやCMS、外注先の選定にはリスクを十分に想定する
→運用管理規定などを作成する
→必要に応じて、組合員だけしか閲覧できないページを設ける