労働組合機関紙編集BOOK
~労働組合機関紙編集BOOK~
A4判、本文64ページ 価格:1,200円+税(送料別)
※送料は、発送1件につき一律286円となります。
労働組合の情宣(教宣)ご担当者とお会いした際に雑談を交わすと、少なくない割合で、「機関紙やビラを作るのは難しい」との声が聞かれます。機関紙作りに関する書籍や冊子は30年以上も前から存在しており、現在も何種類か類書が発行されています。それにもかかわらず、なぜ「難しい」という言葉が発せられるのでしょうか?
考えられる答は3つあります。
(1)既存のノウハウ本に不備がある
(2)既存のノウハウ本の内容と、読者の知るべき内容がフィットしていない
(3)そもそも、機関紙作りのノウハウ習得を書物で完結するのに無理がある
どのように優れたノウハウ本を発行しても、上記(1)から(3)の問題をすべて解決することは不可能に近いでしょう。それは、機関紙作りに限らず、あらゆる実用書にあてはまることです。その意味で、本書もパーフェクトな書物だとはとても言い切れません。
ただ、既存の類書に比べて、以下の点で改善できるよう心掛けたつもりです。
- レイアウトから印刷にかけての工程だけに重きを置かず、情報収集、文章執筆、編集進行などについても十分にページを割き、「編集技術全般」について学べるようにする。
- プロのために考えられた「一般紙作りの定石」を、そのまま「機関紙作りの定石」とはしない。
- 「こうすればいい」という技術目標だけを掲げるのではなく、めざす目標に向かって段階的にレベルアップできるようなテキストとする。
- 初心者から熟練者まで、誰が読んでも「新しい発見」が得られる内容とする。
果たして上記の心掛けを形として具現化することができたかどうか、非常に不安です。ただ、既存の情宣(教宣)ご担当者向け書物では得られない情報が、本書には確実に存在します。
読者のみなさんの編集経験度合いによって、「ちょっと難しい」「もう知っているよ」というページがあることは承知しています。しかし、「このページと出会えただけでも読んだ価値があった」と評価していただければ、最低限の責任を果たせるのではないかと考えます。
主な目次
- 機関紙発行の目的
- 理想的な機関紙とは
- 情報の種類と分類
- ニュース性と記事企画
- 機関紙制作の流れ
- 編集担当者の役割
- スケジュール管理
- 情報収集の必要性と方法
- 情報源を突き止める
- 取材のアポイントメント
- 取材前の準備
- 取材の基本とメモのとり方
- いい文章と悪い文章
- インプットの方法
- アウトプットの準備
- あらすじ検討の具体例
- あらすじは幹から枝へ
- あらすじを立ててみよう
- 文章を書く際の注意事項
- 必要最低限の情報
- 文の構造はシンプルに
- 一文は短く
- シンプル文・短文の練習
- 主語と述語
- より望ましい文章を書く
- 種類、役割、表現タイプ
- 見出し作りのポイント
- 見出しをつけてみよう
6 表記・校正
7 レイアウトの基礎知識
- レイアウトの意義と基本
- レイアウト作業の流れ
- タテ組み・ヨコ組みと段数
- 文字サイズ、字間、行間
- 文字の変形と書体
- 新聞レイアウトの2タイプ
- 流し組みの基本型
- 貼り込み作業の手順
- 「ハコもの」の作り方
- レイアウトのタブー
- 区画組みの手法
9 見出し・写真の扱い
- 文章と図版のバランス
- ジャンプ率による視覚イメージ
- 見出しのデザイン
- 写真の向きと製版指定
- レイアウト実習
- テイストの方向性と対策
- インパクトの強め方
- 情報の流れと整理
- キャッチコピーのつけ方
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