少し耳の痛い話になるかと思いますが、ライターの方もライターに外注している方も、がまんして読んでください。
編集や出版の世界で長く働いていると、多くのプロフェッショナルの作品に触れることができます。それこそピンからキリまで。すばらしい能力を持つプロもいれば、?と思うようなプロもいます。
そうしたプロと触れ合う中で最もうれしいことは、予想以上に優れた仕上がりを納期より早く手にすることです。
逆に最も困るのは、「頼んだはいいけど仕上がりが悪すぎる」ことです。当然、やり直さざるを得ないので、納期に間に合わせることも困難になります。
やり直しがデザインであれば、まだ救いはあります。編集者やディレクターが細かく指示を出せば、質の向上が見込めるからです。納期についても、他のスタッフにヘルプを頼めばなんとかなります。
しかし、原稿はそうはいきません。
なぜなら、ライターに原稿を発注した人自身に文章能力が備わっていないケースが多いため、細かい指示を出すのが難しいからです。その傾向は、編集者やディレクターにも同じことが言えます。
「こんな文章じゃダメ」「内容を理解していない」「意味が違う」「日本語としておかしい」といくら言っても、そうした言葉は抽象的すぎて、どのように直せばいいのかわかりません。そして結局、直す前とあまりレベルの変わらない文章が仕上がってくるわけです。
思い当たる経験はありませんか?
断言しますが、ライターに原稿を直してもらう際は、具体的な代案が必要となります。つまり、チェックする人自身に、元原稿に赤字を加える形で書き直せる能力が必要とされるのです。
もちろん、文章レベルによって、赤字の量は変わってきます。日本語力や理解力に問題があるのなら、「ライターを代えるしかない」という選択肢を選ぶしかないでしょう。しかしその場合、「取材や資料によって得た頭の中の情報は、他者と共有できない」ため、取材をやり直す必要が生じるかもしれません。
こんな事態にならないよう、私たち編集プロダクションの人間は、仕事の難易度によってライターの人選を考え、出来上がった原稿を社内で慎重にチェックしています。
しかしフリーライターの場合、それができない状況下にあります。若いライターの方は、「自分でも、この原稿でいいのかどうか自信がない」というケースもあるでしょう。
弊社では、そうした若いライターの方の力になれるよう、原稿チェックのサービスを始めました。料金は質や量によって変わってきますので一概には言えませんが、文章を一読した上で、みなさんにあまり負担をかけない程度のお見積りをご提案いたします。
あわせて、ライターに外注している会社の方からのご用命にご対応することも可能です。
そうしたトラブル状況であれば納期が迫っているに間違いなく、場合によってはお断りせざるを得ないかもしれませんが、メールでお気軽にお問い合わせください。お問い合わせについては、もちろん無料です。