そのような気がする根拠はなんでしょうか? 一般的には次のことが想定されます。
(1)指示通りのものがきちんと仕上がってこない
(2)作業量の割には仕上がる日程が遅い
(3)メールに対するレスポンスが遅い
(4)面談で行うべき打ち合わせを電話で済まそうとする
(5)担当者が若い人である
(1)の場合は、本当に手を抜いているか、能力が足りないかのいずれかでしょう。
手を抜いている場合は、「制作作業やチェックに時間をかけていない」ケースがほとんどです。たとえば、「細かい部分で不備がある」「デザインに工夫がなさすぎる」「指示した修正が全部直ってこない」などの現象が見られます。お金を支払って依頼しているのですから、こうした場合は毅然とした態度で改善を訴えればいいでしょう。
ただ、外注先によっては、「何度注意しても同じようなミスを繰り返す」というケースも見られます。それは、手を抜いているのではなく、能力が足りないと判断するのが妥当です。もしそういう状況が続くのであれば、発注者(貴社)の業務効率も必然的に悪くなりますので、見積金額以上のコストがかかっていると考えるべきです。
(2)の場合は、手を抜いているよりも、貴社の仕事よりも他社の仕事を優先しているのだと判断できます。その優先順位にはさまざまな事情があるのだと思いますが、「いつも遅い」のであれば考えものです。いざという時のために、別の外注先とも付き合いを始めておきましょう。
(3)の場合は、手抜きというよりも担当者の性格によるものだと思います。もっとも、レスポンスが遅い性格の人は、あまり編集制作業務向きのタイプではありません。なぜなら、編集制作には突発的に急がなければならない業務が必ず生じるからです。
とりあえずの対処として、メールに「急ぎの案件ですので×日までに必ずご返信ください」と記載してみてはいかがでしょうか。
(4)打ち合わせを面談で行うべきか電話で行うべきかの判断は、内容によって異なります。ですから、必ずしも「面談=重視、電話=軽視」という図式が正しいわけではと思います。その他の面も含めて判断されてはいかがでしょうか。
(5)担当者が若いからといって、手を抜いているとは限りません。若い人でも仕事のできる人はたくさんいますから。むしろ、若い人の方が労を惜しまず一生懸命取り組んでくれることもあります。ただ、明らかに能力が劣る人が担当であれば、外注先の役職者に相談してみてはいかがでしょうか。