どこかにミスが生じた場合、そのミスが発注者側の責任かあるいは受注者側の責任かは、契約時における取り決めによります。もっと言えば、外注先からの見積書に該当項目が含まれているかが焦点となります。
また、たとえ外注先に責任があったとしても、すべてが外注先に起因するとは限りません。もしかすると、発注者である貴社の頼み方や進行方法に問題があったのかもしれません。
・打ち合わせはきちんと行いましたか?
・発注を1回にまとめず、バラバラと何回かに分けて発注しませんでしたか?
・外注先の作業を必要以上に急がせませんでしたか?
・最初の見積もり以上の業務を強要していませんか?
以上のことに思い当たるフシがあれば、今後はそれらを踏まえた上で、発注の仕方を改善しましょう。
もっとも、「ミス」の話ではなく、「気が利かない」という話であれば、対策は異なります。実際、気が利かない外注先はたくさんあります。むしろ、「気が利く」外注先の方が少ないでしょう。その原因は、外注先が次のような状態だからです。
●事前に不具合を予想できるほどの能力がない。
●不具合を予想できたとしても、利益にならないことをサポートしようとする姿勢がない。
原因が上記のいずれであっても、現在の外注先に「気を利かせろ」と要望したところで、それを実現するのは難しいと思います。なぜなら、能力や姿勢はその外注先に浸みついた特性だからです。新しい外注先を試していくか、外注せずに社内で処理することをお勧めします。