●下記は、『労働組合機関紙編集BOOK』から一部を抜粋したものです。完全な情報は同書をご覧ください。
どのような記事であっても、「いい文章」と「悪い文章」は歴然として存在します。新聞におけるいい文章の条件は、おおよそ次のようになります。
(1)誰が読んでも理解しやすいでは、上記の条件を満たすために必要とされる能力は何でしょうか?
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他社の会社案内や商品カタログを読んで、「何が言いたいのかさっぱりわからない」と感じた経験はありませんか? 機会があれば注意して読んでみてください。きっと、「わけのわからない」文章と出会えるはずです。
文章の意味がわからない原因は、前ページで述べたインプットかアウトプット、あるいは両作業においてミスがあるからです。当ページでは、インプットの方法について解説します。
インプットの手順は次のようになります。
(1)情報の読み込み(内容理解)【この記事の続きは本書で】
文才のある人は粗筋を考えなくても上手な文章を書けるかもしれませんが、そうでない普通の人は、粗筋のメモを記すことをお勧めします。論理の破綻を防止し、説得力ある理解しやすい文章を書くためです。
粗筋の検討にあたっては、キーワードの集合体が書かれた分析メモを見ながら、どのような順序で書くのが好ましいかを考えます。いわば設計作業です。
まず、次の作業をしましょう。
(1)重要な話題に印をつける【この記事の続きは本書で】
粗筋を考える場合は、言葉の表現に惑わされることなく、記事における意味を考えるのが基本です。
たとえば、次のような情報を記事にするとします。記事で最も言いたいことは、「来年から止めてほしい」ということです。どのような粗筋にしますか?
また、情報(キーワード)のレベルも分析する必要があります。この場合、レベルの高いキーワードは「大掃除」と「真夏」の2つだけです。残りはすべて、それらに含まれる情報です。
大掃除
対象……床、窓ガラス
時間……9時〜17時
真夏
状況……汗拭きタオルが必要なほど
主張……時期変更
上記の順で書けば、ストーリーが1本だし、本筋もブレないようです。たとえば次のような文章になります。
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新聞記事、特にニュースを伝える記事では、結論から先に書くのが原則です。結論とは、記事の中で最も重要な内容(執筆者が言いたいこと)をさします。別の表現をすれば、
幹から枝へ流す
手法だと言えます。枯れ木を逆さにした流れをイメージしてください。
幹から枝へ流す利点は2つあります。
(中略)
では、前ページの例文について、幹から枝へ流れる文章に変更してみましょう。
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一文単位における書き方は次章で解説しますが、その前に文章全体におけるマクロ的な視点で、いくつかの基本的な注意事項を記します。
(1)視点を統一
文章全体を通して、書き手の視点を統一する必要があります。視点とは、文章全体の「主語」と思っていいでしょう。視点は「私」なのか「自組合」なのか「第三者」なのか、明確に意識しながら書くことが大切です。そうでないと、理解に苦しむ文章になってしまいます。
上記の場合、読点より前の視点は「私」または「質問者」ですが、読点より後の視点は「相手」または「回答者」に変わっています。
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